Thursday, 23 February 2012

なぜサーバ規模のトレンドは重要?

June 14, 2010

当サイトでは、取り上げている海外サーバの規模のトレンドを何度か取り上げています。たとえば、「レンタルサーバ規模のトレンド (June 2010)」や「レンタルサーバ規模のトレンド (Oct 2009)」などです。

サーバの規模のトレンドを何度も紹介している理由は、これがサーバ探しの際に貴重な情報になると思うからです。

networkサーバの候補を絞っていく際に、転送量やページ容量のリミットなどを比較検討するのは大切です。もちろん、価格(月額の料金に加えて、セットアップ料・ドメイン維持費などの有無など)の比較も欠かせません。とはいっても、複数の項目を並べて、どれが良いかを判断するのは結構難しいものです。また、サーバの広告やレビューを見ても良いことばかり書いてあってどれを選んだらよいか分からないということもあるかもしれません。

そこで、重要になるのが「他のユーザーがサービスをどう評価しているか」という実際的なデータです。ユーザーは、価格に加えてサービスの全般的な内容でサーバの良否を総合的に判断し、そのサーバを引き続き利用するのか他のサーバに移るのかを決めるのではないかと思います。うまい広告で新規ユーザーを獲得してもサービスがいまいちなら、中長期的にはユーザーは離れていくものでしょう。

また、サーバーの使い勝手がよいかは実際に使ってみてしか分からないという側面があります。そこで、どれくらいのユーザーに支持されているかはサービスの実際がどうなのか判定する際の貴重なデータになります。

top5-trend-2009-2010ここで、2009年3月から2010年6月の間のサーバの規模の変化を見てみます。期間中のデータをもっと盛り込むこともできたのですが、大まかなトレンドの傾向はほぼ一定だったので、簡単に期間の初めと終わりだけを直線で結んでいます。大まかに言って、BluehostHostmonsterHostgatorの3つのサーバはかなりの伸び率です。FatCowは規模自体がまだ比較的小さいこともあり伸びの実数はそれほど大きくはないのですが、着実な増加を示しています。(グラフはクリックで拡大します。)

一方、ここで問題なのは、Lunarpagesの減少傾向です。減りの実数自体はさほど大きくはないのですが、新しいユーザーをあまり獲得できていません。

ユーザーの数のトレンドは、新規ユーザーと既存ユーザーの解約のネットの変動です。たとえば、2010年7月の第1週を見ると、伸び率の最も高いHostgatorは20,128のゲイン・10,702のロスとなっています。Bluehostは同期間に、10,483のゲイン・5,673のロスです。一方、Lunarpagesは332のゲイン・568のロスという具合です。

こうしたデータは色々な見方ができると思います。例えば、ゲインとロスの割合を見てみるのもひとつです。伸びているサーバはゲインとロスの比率が2:1という感じになっているようです。この見方では、BluehostHostmonsterHostgatorFatCowが安定している一方で、Lunarpagesはうまくいっていないことになります。ゲインがロスを大幅に上回っているサーバはとりあえずそれなりに信頼できるといってよいでしょう。

ただ、ロスだけに注目すると、違った見方ができます。ロスの実数と各サーバの規模を見てみると、どのサーバでも(人気のサーバでも)ほぼ一定の割合のユーザーが解約していることが分かります。他のサーバに移るというのもひとつでしょうが、単にサイトの運営を止めるユーザーがかなり多いのではないかと思います。したがってこの見方からは、トレンドが下降気味のLunarpagesの問題はユーザー離れというよりも新規のユーザーの獲得が限られているところにあるといえるかもしれません。

個人的には、ロスが一定の割合以下で、ゲインがロスを大きく上回っているなら、そのサーバは信頼に足ると考えます。(BluehostHostmonsterHostgatorFatCow)。一方で、Lunarpagesのようなケースは少し注意が必要です。ロスの割合は大きくないとは言え、ユーザーの数の減少(ビジネスの縮小)を見ると、サービス・サポート体制が長期的に保障されるのかという不安も出てくるかもしれません。サーバの乗り換えはしないことに越したことはありません。とりあえず、Lunarpagesの動向は引き続き注目して行きたいと思いますが、当サイトのお薦めのサーバからはやや外れてきていると言わざるを得ない状況です。

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